科学的根拠に基づく最高の勉強法:安川康介著【20240822配信】
これはPSYCHE Morning Tips 第4回の配信内容のまとめです。
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こんにちは、読者の皆さん。今回は、慶應大学医学部を卒業後、南フロリダ大学で准教授を務めている安川孝介氏の著書「科学的根拠に基づく最高の勉強法」から学んだ、効果の高い勉強法についてお話しします。
効果の低い勉強法
まず、意外かもしれませんが、効果の低い勉強法から見ていきましょう。安川氏によると、以下の3つの方法は効果が低いそうです:
- 繰り返し読むこと
- ノートに書き写すこと
- ハイライトや下線を引くこと
これらの方法が効果的でない理由は、脳に十分な負荷がかかっていないからです。つまり、頭をあまり使わずにできてしまうので、記憶に定着しにくいのです。
効果の高い勉強法
では、どんな勉強法が効果的なのでしょうか?安川氏は以下の3つを挙げています:
- 学んだことを思い出したり、アウトプットする(アクティブリコール)
- 何も見ずに学んだ内容を思い出そうとする
- 誰かに教えるつもりで説明してみる
- 一定の期間を空けながら定期的に復習する(分散学習)
- 1日後、1週間後など、間隔を空けて復習する
- 一気に詰め込むよりも効果的
- 勉強した内容について自分で自分に質問する
- 「なぜそうなるのか」「これはどういう意味があるのか」など
特に、1と2を組み合わせた「連続的再学習」が最も効果的だそうです。
勉強のモチベーションを上げる方法
効果的な勉強法を知っても、モチベーションがなければ続きません。安川氏は、モチベーションを上げるための3つの方法を提案しています:
- できるだけ自分に関係のありそうなことを学ぶ
- 自分の興味や将来の目標と結びつける
- 小さな目標を立てて、小さな成功体験を積み重ねる
- 達成可能な目標を設定し、少しずつクリアしていく
- 何をどのくらい勉強するのかを自分で決める(内発的動機)
- 他人に強制されるのではなく、自分で選択する
これらの方法を意識することで、勉強へのモチベーションを維持しやすくなります。
実践のポイント
これらの方法を実践する上でのポイントをお伝えします。
まず、これらの方法は最初はキツく感じるかもしれません。特にアクティブリコールは脳に負荷がかかるので疲れやすいのです。でも、筋トレと同じで、辛いからこそ効果があるのです。
次に、自分の生活リズムに合わせて勉強時間を組み立てることが大切です。例えば、通勤や通学の時間を使って復習するなど、日常生活に組み込むことで習慣化しやすくなります。
そして、自分の進歩を記録することをおすすめします。日記やアプリで勉強時間や内容を記録すると、自分の成長が見えやすくなります。
まとめ
今回のポイントをまとめると以下のようになります:
- 効果の低い勉強法(繰り返し読む、書き写す、ハイライトを引く)を避ける
- アクティブリコールと分散学習を組み合わせた連続的再学習を行う
- 自分に関係のあることを学び、小さな目標を立て、自己決定を大切にする
私自身、この方法を知ってから、勉強の効率が上がった気がします。特に、アクティブリコールは最初は難しく感じましたが、続けていくうちに理解が深まっていくのを実感しました。
皆さんも、今日のお話を参考に、自分に合った効果的な勉強法を見つけてみてください。勉強は人生を豊かにするツールの一つです。効果的な方法で、より充実した学びの時間を過ごしましょう。