道をひらく:松下幸之助著【20240828配信】

 これはPSYCHE Morning Tips 第8回の配信内容のまとめです。

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こんにちは、読者の皆さん。今回は、パナソニックの創業者である松下幸之助氏の著書「道をひらく」から学んだ、仕事や人生で壁にぶつかったときの教訓についてお話しします。

松下幸之助とは

まず、著者である松下幸之助氏について少しお話ししましょう。

松下幸之助氏は1894年、和歌山県の農家に生まれました。しかし、父親が先物取引で失敗して破産し、9歳で小学校を中退。その後、単身で大阪に出て、様々な仕事を経験します。自転車店の丁稚、電灯会社の職工など、苦労の連続だったそうです。

23歳の時に松下電気器具製作所(現パナソニック)を立ち上げ、大成功を収めました。しかし、その人生は決して平坦なものではありませんでした。創業初期には資金難に陥り、従業員の給料が払えないこともあったそうです。

素直な心で物事を見る

松下氏が最も重視していたのが「素直な心」です。この本の中で最も多く出てくる言葉なのです。

素直とは、ありのままに物事を見る、受け取ることです。簡単そうに聞こえますが、実はこれがとても難しいのです。なぜなら、私たちは常に何かしらのバイアスがかかっていて、素直になれないことが多いからです。

例えば、上司からの指摘を素直に受け止められず、反発してしまうことはありませんか?または、自分の考えに固執して、新しいアイデアを受け入れられないこともあるでしょう。

素直な心を持つことで、周りの人々の多様な視点で物事を見つけたり、試すことができます。そのため、より早く改善策を見つけたり、うまくいかない原因を掴みやすくなるのです。

志を立てることの重要性

次に松下氏が強調しているのが、「志を立てること」です。

どんなことであれ、何かを成し遂げようとすれば必ず壁にぶつかります。その壁で心が折れないために、まず最初に強い志を立てることが大切だと松下氏は言っています。

松下氏は「命をかけられるほどの志を立てられれば、物事は半分達成したようなものだ」と言っています。そんな大きな志がなければ、様々なことに触れて、自分の志を見つけていくことが大切だと教えてくれています。

行動の重要性

最後に、松下氏が強調しているのが「行動すること」です。

松下氏は「60%の見通しがつけば、勇気をもって実行してみる」べきだと言っています。なぜなら、ほとんどの物事は実際にやってみないとどうなるのか分からないからです。

また、「失敗することを恐れるよりも、真剣でないことを恐れたほうがいい」とも言っています。失敗を恐れて何もしないよりも、真剣に取り組んで失敗から学ぶことの方が大切なのです。

まとめ

今回のポイントをまとめると以下のようになります:

  1. 素直な心で物事を見る
  2. 強い志を立てる
  3. 60%の見通しがあれば行動する
  4. 真剣に取り組む

最後に、個人的な感想を少し。私も仕事で壁にぶつかることがありますが、そんな時はこの松下氏の言葉を思い出します。特に「素直な心」という言葉は、自分の固定観念や先入観を取り払うのに役立っています。

皆さんも、今日から少し松下氏の教えを意識してみませんか?壁にぶつかった時こそ、チャンスかもしれません。素直な心で物事を見て、強い志を持ち、勇気を持って行動してみてください。

それでは、今日も充実した、そして少し勇気のある一日を過ごしましょう。

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