とにかくメンタルを強くしたいんですがどうしたらいいですか:下園壮太著【20240912配信】
これはPSYCHE Morning Tips 第18回の配信内容のまとめです。
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こんにちは、読者の皆さん。今回は、心理カウンセラーで元陸上自衛隊の心理教官である下園壮太氏の著書「とにかくメンタルを強くしたいんですがどうしたらいいですか」から学んだ、メンタルを強くする方法についてお話しします。
メンタルの強さとは
多くの人は、我慢強い人や、苦しくても逃げない人、最後までやり切る人をメンタルが強いと思っているかもしれません。でも、実はそうではありません。
下園氏によると、本当の意味でメンタルが強い人とは、自分のメンタルや体が弱っている時にしっかりとそれを掴んで、残業せずに帰ったり、休んだり、サウナに行ったり、休日に生産性ゼロのグダグダな1日を過ごせる人なのです。
実は、心が壊れてうつ病になる人は、周りからはメンタルが強くて粘り強そうに見える人が多いそうです。すぐにくじけない粘り強さがあるからこそ、限界の限界まで頑張りすぎてしまい、それこそ動けなくなるまでになってしまうのです。
自己理解の重要性
では、どうすればメンタルを強くできるのでしょうか?下園氏は「自分に対する理解を深めること」が重要だと言っています。
例えば、自分は緊張に弱いタイプだとか、睡眠が足りていないとすぐにイライラしてしまうとか、人と接すると疲れるとか、そういった自分の特徴をよく理解することが大切なのです。
メンタルが強い人は、自分がストレスを感じやすいことや自分が苦手なこと、自分が何でストレスを解消できるのかを深く理解しています。だから、無駄なストレスをうまく避けたり、メンタルが壊れる前に休んだりして対策できるのです。
一方、メンタルが弱い人は全てを頑張ってしまう傾向があります。例え自分が苦手なことだとしても、それに気づかずに頑張りすぎてしまうのです。
休むことの重要性
下園氏は「頑張らないことを頑張る」ことが大切だと言っています。頑張るというのは借金することと同じなのです。頑張ったら頑張っただけ、どんどん体に借金が溜まっていくのです。その借金は必ず休んで返済しなければなりません。
特に重要なのが睡眠です。メンタルが強い人は1日8時間は寝ているそうです。逆に、メンタルが弱い人はあまり寝ていないことが多いのです。
下園氏は「人は何があっても睡眠を第一優先にしていれば、うつにはならない」と言っています。休んでいる時はテレビもスマホもつけないこと、SNSを見るのもやめることが大切です。
リラックスと視点の多様性
リラックス方法には大きく2つあります。1つは「はしゃぎ系」で、旅行やスポーツ、デートなど刺激的で楽しいこと。もう1つは「癒し系」で、眠る、マッサージ、美味しいものを食べる、本を読むなどです。
また、メンタルが強い人は多くの視点を持っているそうです。例えば、自分の視点だけでなく、相手の視点、さらには宇宙視点で物事を見ることができます。これにより、些細なことでくよくよしなくなるのです。
まとめ
今回のポイントをまとめると以下のようになります:
- メンタルが強い人は自分に対する理解が深い
- 頑張らないことを頑張る
- 睡眠を第一優先にする
- リラックスする方法を知っている
- 多くの視点を持つ
子供の頃、休日に親父が昼過ぎまでずっと寝ていたのを思い出しました。あれは理に叶っていたのですね。逆に言うと、それだけ疲れていたということでしょう。
皆さんも、今日から少し自分のメンタルケアを見直してみませんか?休むことを恥ずかしがらず、むしろ積極的に休んでいく。それが本当の意味でのメンタルの強さにつながるのかもしれません。
それでは、今日も適度に休憩を取りながら、充実した一日を過ごしましょう。