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7つの習慣:スティーブン・R・コヴィー著【20240829配信】

これはPSYCHE Morning Tips 第9回の配信内容のまとめです。 配信を聞きたい方は コチラ (Xスペース) 書籍の購入は コチラ (Amazon) こんにちは、読者の皆さん。今回は、ビジネス思想家であるスティーブン・R・コヴィー氏の著書「7つの習慣」から学んだ、成功を手に入れ、充実した人生を送るための7つの習慣についてお話しします。 この本は、全世界で4000万部を超えるベストセラーで、20世紀に最も影響を与えたビジネス書の1位に選ばれています。ここで語られる「成功」は、単にお金持ちになることだけを指しているわけではありません。人格を磨いて、健康、知性、お金、人間関係をバランスよくレベルアップさせ、長期にわたって充実した人生を送ることを目指しているのです。 1. 主体性と自己管理 まず、最初の2つの習慣を見ていきましょう: 主体的である 自分の意思で選択し、責任を取る 環境や他人のせいにしない 自分で決めた時に本気になれる エネルギーや時間を自分の力で変えられることに集中させる 自分の力で変えられることと変えられないことを区別する 変えられないことにエネルギーを使わない 身近な、自分で変えられることに集中する 特に注目したいのは、「自分の力で変えられること」に集中するという点です。例えば、世界情勢や経済状況など、個人では変えられないことにストレスを感じるよりも、自分の生活習慣や学習など、自分でコントロールできることに時間とエネルギーを使う方が効果的なのです。 2. 目標設定と優先順位 次に、3つ目と4つ目の習慣を見ていきましょう: 人生の終わりを思い描くことから始める 自分の葬式をイメージし、どう思われたいかを考える 長期的な目標を設定する 目標から逆算して今すべきことを考える 自分にとって最も価値があるものごとを優先する 緊急性よりも重要性を優先する 長期的な目標達成につながる行動を優先する 必要に応じて他人の力を借りる 「人生の終わりを思い描く」というのは、少し怖い感じがするかもしれません。でも、これは自分の人生の方向性を明確にするためのとても効果的な方法なのです。 3. 人間関係とコミュニケーション 5つ目と6つ目の習慣は、人間関係に関するものです: Win-W...

道をひらく:松下幸之助著【20240828配信】

 これはPSYCHE Morning Tips 第8回の配信内容のまとめです。 配信を聞きたい方は コチラ (Xスペース) 書籍の購入は コチラ (Amazon) こんにちは、読者の皆さん。今回は、パナソニックの創業者である松下幸之助氏の著書「道をひらく」から学んだ、仕事や人生で壁にぶつかったときの教訓についてお話しします。 松下幸之助とは まず、著者である松下幸之助氏について少しお話ししましょう。 松下幸之助氏は1894年、和歌山県の農家に生まれました。しかし、父親が先物取引で失敗して破産し、9歳で小学校を中退。その後、単身で大阪に出て、様々な仕事を経験します。自転車店の丁稚、電灯会社の職工など、苦労の連続だったそうです。 23歳の時に松下電気器具製作所(現パナソニック)を立ち上げ、大成功を収めました。しかし、その人生は決して平坦なものではありませんでした。創業初期には資金難に陥り、従業員の給料が払えないこともあったそうです。 素直な心で物事を見る 松下氏が最も重視していたのが「素直な心」です。この本の中で最も多く出てくる言葉なのです。 素直とは、ありのままに物事を見る、受け取ることです。簡単そうに聞こえますが、実はこれがとても難しいのです。なぜなら、私たちは常に何かしらのバイアスがかかっていて、素直になれないことが多いからです。 例えば、上司からの指摘を素直に受け止められず、反発してしまうことはありませんか?または、自分の考えに固執して、新しいアイデアを受け入れられないこともあるでしょう。 素直な心を持つことで、周りの人々の多様な視点で物事を見つけたり、試すことができます。そのため、より早く改善策を見つけたり、うまくいかない原因を掴みやすくなるのです。 志を立てることの重要性 次に松下氏が強調しているのが、「志を立てること」です。 どんなことであれ、何かを成し遂げようとすれば必ず壁にぶつかります。その壁で心が折れないために、まず最初に強い志を立てることが大切だと松下氏は言っています。 松下氏は「命をかけられるほどの志を立てられれば、物事は半分達成したようなものだ」と言っています。そんな大きな志がなければ、様々なことに触れて、自分の志を見つけていくことが大切だと教えてくれています。 行動の重要性 最後に、松下氏が強調しているのが「行動すること」です。 松下...

LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる:ケイト・マーフィ著【20240827配信】

これはPSYCHE Morning Tips 第7回の配信内容のまとめです。 配信を聞きたい方は コチラ (Xスペース) 書籍の購入は コチラ (Amazon) こんにちは、読者の皆さん。今回は、ジャーナリストのケイト・マーフィー氏の著書「LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる」から学んだ、人の話を聴くことの重要性についてお話しします。 話を聞くことの重要性 まず、人の話を聞くことがなぜ重要なのか、3つのポイントを見ていきましょう: スマホによって私たちは人の話をより聞かなくなった 孤独を感じる人が増加しています。 2022年の日本政府の調査でも孤独を感じる人が増加傾向にあります。 人間関係の破綻はいつも相手の話を聞かないことで起こる 話を聞かないことは「あなたの話は重要ではない」というメッセージになります。 大量殺人犯の共通点は誰からも話を聞いてもらえなかったことです。 話を聞くことで成長に繋がり、人間関係が豊かになる Googleの調査:メンバーが交代で発言し、お互いの話を聞くチームが最も生産性が高いことが分かっています。 顧客の声を聞くことで、よりよい商品開発につながります。 特に注目したいのは、人間関係の破綻と話を聞かないことの関係です。私たちは誰かに理解してもらいたい、話を聞いてもらいたいという深い欲求を持っています。この欲求が満たされないと、人は孤独を感じ、最悪の場合、社会から完全に孤立してしまうのです。 ダメな聞き方 次に、ダメな聞き方について詳しく見ていきましょう。以下の行動は要注意です: 自分の話だけする 相手の話を遮って話す 言われた言葉に対して筋が通らない反応をする スマホや時計など話し手以外を見て話を聞く 貧乏ゆすりやペンをカチカチさせるなど落ち着きがない ギャグを言おうとする アドバイスをしようと思って話を聞く 会話で分からなかったことを分からないままにしておく 特に注意が必要なのは、「次に何を話そうかと考えながら相手の話を聞く」ことです。多くの人がこの罠にはまっています。 また、スマートフォンの存在も大きな障害になっています。ある研究では、スマートフォンがテーブルの上に置かれているだけで、会話の質が低下することが分かっています。 政治の話を避ける ここで少し意外かもしれませ...

ポンコツなわたしで、生きていく:いしかわゆき著【20240826配信】

これはPSYCHE Morning Tips 第6回の配信内容のまとめです。 配信を聞きたい方は コチラ (Xスペース) 書籍の購入は コチラ (楽天ブックス) こんにちは、読者の皆さん。今回は、ライターとして活躍しているいしかわゆき氏の著書「ポンコツな私で生きていく」から学んだ、弱い部分や欠点も含めて自分らしく生きる方法についてお話しします。 ポンコツの受け入れ方 まず、ポンコツな部分をどう扱うべきか、3つのポイントを見ていきましょう: ポンコツは治すのではなく受け入れるが正解 自分の弱点や欠点を直そうとして無理をすると、かえって体調を崩す可能性があります。 ポンコツな部分は性格のようなもので、完全に直すのは難しいのです。 優秀かどうかは環境次第 同じ人でも、環境が変われば評価が180度変わることがあります。 例えば、いしかわ氏は飲食店では不適合でしたが、ジムのアルバイトでは優秀だと評価されました。 自分にあった「人」「時間」「場所」を変える 経営コンサルタントの大前研一氏の言葉:人間が変わる方法は、時間配分、住む場所、付き合う人を変えることです。 決意を新たにするだけでは変われません。 特に注目したいのは、環境の重要性です。私たちは往々にして自分自身を変えようとしますが、実は環境を変えることの方が効果的なのです。 選択肢を増やす 次に、自分に合った環境を見つけるための方法を見ていきましょう: 知ることは選択肢を増やすこと 様々な生き方や働き方があることを知ることが大切です。 いしかわ氏の例:社会人コミュニティでフリーランスの存在を知り、新たな選択肢を得ました。 ポンコツこそ誰かに頼ろう 一人で全てをこなそうとせず、得意な人に任せることが大切です。 苦手なことを克服しようとするより、得意な人に頼る方が効率的です。 苦手なことを避けることで自分の強みが見えてくる 嫌いなことや苦手なことをリストアップし、それらを避ける方法を考えましょう。 結果として、自分の強みや適した環境が見えてくるのです。 継続の重要性 自分に合った環境や仕事を見つけたら、次は継続することが大切です。ここで3つのポイントがあります: やめなければいつかなんとかなる 結果を求めすぎず、のんびりと続けることが大切です。 ...

デジタル時代の「集中力」の科学:グロリア・マーク著【20240823配信】

これはPSYCHE Morning Tips 第5回の配信内容のまとめです。 配信を聞きたい方は コチラ (Xスペース) 書籍の購入は コチラ (楽天ブックス) こんにちは、読者の皆さん。今回は、カリフォルニア大学の教授で、約20年にわたってデジタルメディアが人間の生活に与える影響を研究しているグロリア・マーク氏の著書「アテンション・スパン」から学んだ、集中力を最大化する方法についてお話しします。 集中力の現状 実は、私たちの集中力は年々低下しています。15年以上にわたる研究によると、現在のパソコン画面を見ている時の平均的な集中持続時間はわずか44秒だそうです。 これは、SNSやメール、TikTok、LINEなどのアプリの通知によって、私たちが常に気が散る状況に置かれているからです。 ノーベル経済学賞を受賞したハーバート・サイモン氏は、「情報が多すぎる社会では、人間の注意力こそが最も重要な資産になる」と指摘しています。 集中力を高める6つの方法 グロリア・マーク氏の研究から、集中力を高める6つの方法をご紹介します。 集中力がピークの時に大事な仕事を行う 多くの人は午前11時と午後3時頃に集中力のピークを迎えます。 マルチタスクよりシングルタスクを意識する 人間は本来、シングルタスクしかできません。マルチタスクは集中力を大きく消耗させます。 区切りのいいところで作業を中断する 中途半端なところで中断すると、その仕事のことが頭から離れず、集中力を無駄に使ってしまいます。次の作業手順をメモしておくことも大切。 疲れたら休憩を取って集中力を回復させる 短時間で集中力を回復させる。散歩する、自然に触れる、単純なゲームや動画を見るなどがおすすめです。 気が散らないようにスマホの通知をオフにしたり、サイトをブロックしたりする 特に自制心が弱い人は、強制的に気が散る要因を排除することが効果的です。 毎朝、1日の目標を明確にする パソコンの電源を入れる際に、今日は何を達成したいかを自問することで、集中力が高まります。 注意力の価値 現代社会では、企業やインフルエンサーが私たちの注意を引くことにしのぎを削っています。なぜなら、注意力はお金に直結するからです。 ハーバート・サイモン氏が言うように、情報過多の...

科学的根拠に基づく最高の勉強法:安川康介著【20240822配信】

これはPSYCHE Morning Tips 第4回の配信内容のまとめです。 配信を聞きたい方は コチラ (Xスペース) 書籍の購入は コチラ (楽天ブックス) こんにちは、読者の皆さん。今回は、慶應大学医学部を卒業後、南フロリダ大学で准教授を務めている安川孝介氏の著書「科学的根拠に基づく最高の勉強法」から学んだ、効果の高い勉強法についてお話しします。 効果の低い勉強法 まず、意外かもしれませんが、効果の低い勉強法から見ていきましょう。安川氏によると、以下の3つの方法は効果が低いそうです: 繰り返し読むこと ノートに書き写すこと ハイライトや下線を引くこと これらの方法が効果的でない理由は、脳に十分な負荷がかかっていないからです。つまり、頭をあまり使わずにできてしまうので、記憶に定着しにくいのです。 効果の高い勉強法 では、どんな勉強法が効果的なのでしょうか?安川氏は以下の3つを挙げています: 学んだことを思い出したり、アウトプットする(アクティブリコール) 何も見ずに学んだ内容を思い出そうとする 誰かに教えるつもりで説明してみる 一定の期間を空けながら定期的に復習する(分散学習) 1日後、1週間後など、間隔を空けて復習する 一気に詰め込むよりも効果的 勉強した内容について自分で自分に質問する 「なぜそうなるのか」「これはどういう意味があるのか」など 特に、1と2を組み合わせた「連続的再学習」が最も効果的だそうです。 勉強のモチベーションを上げる方法 効果的な勉強法を知っても、モチベーションがなければ続きません。安川氏は、モチベーションを上げるための3つの方法を提案しています: できるだけ自分に関係のありそうなことを学ぶ 自分の興味や将来の目標と結びつける 小さな目標を立てて、小さな成功体験を積み重ねる 達成可能な目標を設定し、少しずつクリアしていく 何をどのくらい勉強するのかを自分で決める(内発的動機) 他人に強制されるのではなく、自分で選択する これらの方法を意識することで、勉強へのモチベーションを維持しやすくなります。 実践のポイント これらの方法を実践する上でのポイントをお伝えします。 まず、これらの方法は最初はキツく感じるかもしれません。特にアクティブリコールは脳...

私とは何か―「個人」から「分人」へ:平野啓一郎著【20240821配信】

これはPSYCHE Morning Tips 第3回の配信内容のまとめです。 配信を聞きたい方は コチラ (Xスペース) 書籍の購入は コチラ (楽天ブックス) こんにちは、読者の皆さん。今回は、小説家として活躍している平野啓一郎氏のベストセラー「私とは何か」から学んだ、本当の自分とは何かについてお話しします。 本当の自分とは 私たちは相手によって出す自分を変えています。例えば、会社にいる時の真面目な自分、友達といる時の陽気な自分、好きな人の前での真摯な自分、苦手な人に見せる不機嫌な自分...。 では、一体どれが本当の自分なのでしょうか?家族といる時の自分?友達といる時の自分?それとも恋人と一緒にいる時の自分? 平野氏は、この「本当の自分」を探す旅が、実は多くの人を苦しめているのではないかと指摘しています。なぜなら、もし家族といる時の自分が「本当の自分」だとすると、会社や友達といる時の自分は「偽りの姿」ということになってしまいますよね。 そこで平野氏が提案するのが、「分人」という考え方です。 分人という考え方 「分人」とは、平野氏が作った言葉で、私たちが持っているさまざまな顔や人格のことを指します。 例えば、会社で仕事をしている時は分人A、友達と一緒にいる時は分人B、恋人と二人きりでいる時は分人C、というように、状況に応じて異なる分人が表に出てくるという考え方です。 重要なのは、これらの分人全てが「本当の自分」だということです。つまり、たった1つの「本当の自分」など存在せず、いろんな人に見せる自分が全て本当の自分なのです。 この考え方を理解すると、人間関係の見方が変わってきます。例えば、SNSで悪口を言っている人を見て「本性がドス黒い」なんて決めつけなくなります。それはその人の持つ分人の1つに過ぎないんだ、と考えられるようになるのです。 分人はどのように決まるのか では、どの分人が出てくるかは、どうやって決まるのでしょうか? 平野氏によると、分人は自分と相手、そして環境の3つが影響し合って決まるそうです。 例えば、乱暴なタクシー運転手に乗った時、自分の態度も悪くなってしまった経験はありませんか?これは、相手(タクシー運転手)によって、自分の中の不機嫌な分人が引き出されたということなのです。 つまり、ある意味で私たちの人格の半分は、相手や...

なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか:ジョナサン・マレシック著【20240820配信】

これはPSYCHE Morning Tips 第2回の配信内容のまとめです。 配信を聞きたい方は コチラ (Xスペース) 書籍の購入は コチラ (楽天ブックス) こんにちは、読者の皆さん。今回は、元大学教授で現在はエッセイスト、ジャーナリストとして活躍するジョナサン・マレシック氏の著書「なぜ私たちは燃えつきてしまうのか」から学んだ、仕事における燃え尽き症候群の原因と対策についてお話しします。 燃え尽き症候群とは まず、燃え尽き症候群について簡単に説明しましょう。これは、それまでやる気満々で熱心に仕事をしていた人が、突然抜け殻のようになり、常に疲れ切っていたり、気分が悪くなったり、興味や関心を失ってしmう状態を指します。うつ病と似たような症状が現れることもあります。 驚くべきことに、この燃え尽き症候群は非常に一般的な問題です。調査会社フューチャー・フォーラムが世界で1万人以上の労働者を対象に行った調査では、42%の人が燃え尽き症候群を経験したと回答しています。 ここで重要なのは、燃え尽き症候群は単に休養を取るだけでは解決しないということです。マレシック氏自身、長期休暇を2回取得しても、仕事に復帰すると数週間で同じように疲労感や怒りがぶり返してしまったそうです。 燃え尽き症候群の原因 では、なぜ私たちは燃え尽きてしまうのでしょうか?マレシック氏は、燃え尽き症候群の原因を「仕事に対する期待と現実のギャップ」に見出しています。 例えば、マレシック氏自身は、学生との対話を通じて面白い講義をするために大学教授になりました。しかし現実では、講義内容に全く関心を示さない眠そうな顔をした学生たちの前で、誰も望んでいないような講義を続ける日々を送ることになってしまったそうです。 この「期待と現実のギャップ」を、マレシック氏は竹馬に例えています。竹馬の2本の棒の一方が「期待」、もう一方が「現実」だとすると、この2つがそれほど大きく離れていなければうまく前に進めますが、大きく離れていると立ち尽くすことになり、いつか転落してしまうというわけです。 現代社会と燃え尽き症候群 現代社会では特に燃え尽き症候群が問題になっています。マレシック氏は、現代の私たちが仕事に対してお金だけでなく、アイデンティティややりがい、人との交流、地位、承認欲求、意味のある仕事をしたいという気持ちな...

1%の改善が37倍の結果を生む:ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣:ジェームス・クリア―著【20240819配信】

これはPSYCHE Morning Tips 第1回の配信内容のまとめです。 配信を聞きたい方は コチラ (Xスペース) 書籍の購入は コチラ (楽天ブックス) みなさん、こんにちは。今回は、ジェームズ・クリアー氏の著書「ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣」から学んだ、小さな習慣の積み重ねが大きな成功をもたらす方法についてお話しします。 1%の改善の驚くべき力 「毎日1%の改善」と聞いて、あまり大きな変化が期待できないと思う方もいるかもしれません。しかし、この1%の改善が持つ力は想像以上に大きいのです。 実は、毎日1%ずつ改善し続けることで、1年後には37倍もの結果が得られるのです。これは驚くべき数字ですよね。 この現象は、氷が溶ける様子に例えることができます。-30°Cの氷も-1°Cの氷も、見た目はほとんど変わりません。しかし、温度が0°Cを超えた瞬間、急激に氷が溶け始めます。これと同じように、日々の小さな改善が、ある日突然大きな変化となって現れるのです。 目標より習慣が重要 ここで重要なポイントは、「目標を忘れて、習慣を作ることから始める」ということです。一見矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、考えてみてください。 例えば、東大を受験する人は全員「東大に合格する」という同じ目標を持っています。しかし、実際に合格する人とそうでない人がいます。つまり、目標を立てただけでは夢は叶わないのです。 大切なのは、その目標を達成するための日々の習慣なのです。東大に合格したければ、毎日勉強する習慣を作ることが重要です。 環境が行動を作る では、どうやって習慣を作ればいいのでしょうか?ここで重要なのが「環境」です。 環境が人間の行動を大きく左右すると言っても過言ではありません。例えば、家の中にウォーターサーバーがある家族は、ない家族よりも水を飲む回数が増えるそうです。 つまり、特定の行動を習慣化したければ、その行動を引き起こしやすい環境に身を置くことが大切なのです。勉強したければ、勉強に集中できる環境に身を置くことです。図書館で勉強に集中できるのであれば、毎日図書館に行くことが習慣化への第一歩になります。 習慣化のコツ 最後に、習慣化のコツをいくつか紹介しましょう。 やるべきことの難易度を下げる:人間は楽な方に流されやすい生き物...